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12月31日

 最初は余裕だったのに、最後はバタバタとした冬のコミケ。
 やっぱりねぇ………。
 大晦日は辛い。
 コミケ後の宴会にも参加出来なかったし(´Д⊂ヽ

 なにはともあれ。
 弊サークルまで足を運んで戴いた方々に、この場を借りて篤く御礼申しあげますm(_ _)m

 新作の『キスより〜第三章』は大量に作ったので問題はなかったのですが、『キスより〜前編&第二章』の在庫が少なくあっという間に品切れになってしまいました。
 実は原画担当のサークルには、在庫が残っていまして(´・ω・`)
 『キスより〜前編&第二章』は1月の中旬あたりに、書店に委託すると思います。
 また、ダウンロードサイトにも、アップする予定ですので、今暫くお待ち戴ければ幸いです。

 次の夏コミには『キスより〜第四章』が完成しているといいなぁ………。
 

12月23日

 ゲームラボ1月号に『キスより〜第三章』が紹介されました…………が。

 ( ゚д゚)

 (つд⊂)ゴシゴシ

 (;゚д゚)

 (つд⊂)ゴシゴシ
  _, ._
 (;゚ Д゚)




 そんなわけで。
 この件のクレームは『三才ブックス』にお願いしますil||li _i⌒i○ il||li
 

12月20日

 徹夜して完成させたDVDパッケージの原稿。さっそく入稿のため印刷会社へ。
 その会社はチラシ専門の印刷屋でして、オフセットの割りには価格も安く納期も早いと良いことずくめ。
 営業所も小綺麗で、受付作業も手際よく進んだ………わけですが。

(;´Д`)「おのぉ、お客様。誠に申し上げにくいのですが」

(´ー`)y-~~「はい、なんでしょう」

(;´Д`)「弊社ではアダルト関係の依頼はお断りしていまして」

( ゚∀゚)「………………」

(;´Д`)「ホームページでも、その旨を明記しているのですが」

 あわててチェックして見ると、確かに書いてありました。
 それも、クソ長いホームページの一番下の下の下の方に、メチャクチャ小さい文字で。

(;´Д`)「申し訳ございませんが、今回はお受けすることが出来ません」

( ゚∀゚)「………………」

( ゚∀:;.:...

( ´:;....::;.:. :::;.. ...

... ....:::::;..´).


 コミケまで後十日。
 印刷所なんて空きがあるわけなく。
 カラーコピーでは質的に満足出来ず。
 残る手段は、家でプリター打ち出し&カッター裁断のみ。


 今の心境をサッカーの試合に例えるなら。

 ゲーム終了間際に同点ゴールを決められ、延長戦に突入という気分でしょうか。

 ウチのサークルは、コミケ前には必ずトラブルが発生するというジンクスがありまして。
 今回も見事にフラグが立った模様。
 次に来るのは『予期せぬバグの発生』『CDコピー機の故障』『スタッフの内紛』辺りでしょうか?
( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \
 

12月19日

 冬コミに配布する『キスより〜第三章』のパッケージデザインを、紆余曲折のすえ結局私がヤルはめに。

 前から思っていたんですよ。
 デザインは絵を描く腕でも、文章を書く技能でもなく、独立した技術なんだなぁと。
 作品紹介や宣伝文句あたりはスンナリ決まるものの、フォントを選ぶ段階で最初の大ゴケ。
 周りから各種フォントを掻き集め、なんとか雰囲気にあった物を見つけるも、色を付ける段階で二回目のズッコケ。
 フォントの色は、背景色により大きく左右されることを今更実感。
 しかも、背景色に濃い色ばかり並べた為に、フォントのカラーをいくら変えてもしっくりとならず。
 数時間モニターと格闘し、出た結論がフォントの白抜き。
 ついでに暗かった部屋の外も、何故か白く。
 効果音に雀の声が聞こえたり。
 わたくし今日も、お仕事でして。
 今から取れる睡眠時間は、たったの60分(゚∀゚)アヒャ


 ちゃんと起床できるか爆不安……………_| ̄|○
 

12月13日

 とりあえず『キスより〜第三章 体験版』が完成ヽ(´∇`)/
 早速Webにアップ♪

 どうして毎回、体験版をアップするかって?
 そりゃ、毎回絵師が変わるからですよ。
 ( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \

 

 

 ……………_| ̄|○
 

12月3日

 CG完成ヽ(´▽`)/
 シナリオ完成ヽ(´▽`)/
 
 現在、効果音などの最終調整中。
 今週末には完成させたい。
 つーか、いつの間にか12月になってるし・゚・(ノД`)・゚・。
 

11月4日

 冬コミ、サークル受かりまりした。
 配置場所は下記になります。

 12/31 東京ビックサイト 3日目西 え-16b

 配布物は制作がずれ込んでいる『キスより甘くて深いもの 第三章』になります。
 この際だから、初配布を冬コミまで伸そうかしら。
  ( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \
 

11月3日

 『キスより〜第三章』制作進行中です。
 完成は………(;´Д`)

 CGの枚数ですが、いろいろと増えまして。
 イベントCG(差分含む) 31枚
 立ち絵 35枚
 そりゃ、遅くもなるわなぁ(´・ω・`)
 

10月23日

 ゲームを作成していると、どうしても判らない事が色々と出て来まして。
 ここ最近、一番頭を悩めているのがセーラー服の構造。
 かく言う私も、触った事がないのため想像でしか答えようがなく。
 どうしたものかと考えていたところ。
 親戚に、女子大生の子がいることを思いだし。
 ダメ元で、
「高校の制服、ちょっと貸して貰える?(;´∀`) 」
 と聞いてみたところ。
「良いですよ(v^▽^v)♪」
 と予想外のお返事がありまして。

 早 速 借 り て 来 ま し た。

 通っていた高校が、夏はセーラー服。冬はブレザーと珍しい学校でして。
 期せずして、二種類の制服が同時に揃いました。
 セーラー服の上着がボタン留めと少し珍しい種類でしたが、それ以外は街で見かける制服と大差が無いものでした。

 ちなみに一番気になっていたのが、スカートのポケット。
 存在している事は薄々気づいていましたが、現物を見てようやく納得。

 スカートの留め具近くに、ポケットの袋が付いていました。
 ズボンとは違い、ポケットは一カ所だけ。
 それと留め具がスライド式になっており、長さの微調整が出来るようになっていました。男の場合はベルトで調整が利きますが、スカートは留め具で行うみたいですね。
 
 それ以外で判明したことは。

○全般的にポケットが小さい。

 女性の制服はデザインを優先しているためか、男物に比べてポケットが全て小さめ。
 特に上着のポケットが小さい。スカートは少し深く、財布くらいは何とか入る模様。
 
○ボタンの配置が左前。

 知識としては知っていましたが、ブラウスのボタンが全部左前なのは、ちょっと新鮮。
 ボタンの間隔も男物と比べて狭め。もっとも、服のデザインにもよる可能性はありますが。

○肩幅の違い

 男の上着に比べて、肩幅が狭く撫で肩。
 セーラー服の上着が思ったより小さくまとまっていました。
 肩や肋骨の違いだとは思いますが、この辺りの性差が掻き分け出来る人って、どのくらいいるのかしらん?


 服を借りるついでに、持ち主の女性にも当時のことを色々と聞かせて戴きました。
 ポケットが小さいため、財布を入れる小さなバックを持ち歩いていたとか。
 スカートの丈を自分で短くしたり、セーラー服の胸当てを折り込んで下げるなど、制服を改造していたりとか(笑)。

 女の子を主人公としてシナリオを書く身としては、この手の情報がとても有り難く、とても興味深く。
 実際、学校に鞄を忘れた来たというシチューションで、財布がポケットに有るか無いかでは、話しの展開が大きく違って来るんですよね。
 また生理中の時は小さな袋やバックに、生理用品を入れて持ち歩く必要があるでしょうし。
 女の子の日常をアレコレ想像して、とても楽しい気分になる………というのは、やはり病気でしょうか(;´∀`)

 借りた制服は無期限で貸してくれるとのこと。
 ……え?
 別に変なことをする気はありませんよ?
 返す必要がありますから(笑)
 

10月11日

 先週末、サークルにて使用していたWEBサーバがお亡くなりまして。個人的にも私用が重なり、復旧までに時間がかかってしまいました。
 心配を方々にお掛けしまして、誠に申し訳ございません。
 とりあえず『キスより〜完全版』と『弱き者達の夕暮れ』を完成させるまでは、サークルたたむ予定はありませんのでご安心を(^^;

 予定より遅れ気味ではありますが、『キスより〜第三章』は鋭意制作中です。
 多分、今月末には完成している…………筈です(´・ω・`)
 

10月09日

 誰が最初に言ったのやら『ヨネケット』。
 故人となられた米澤氏の告別式に行って参りました。

 人間悲しい時は冗談を言って、心のバランスを取りたがるものでして。私も知人と色々馬鹿話をしましたが………。
『主催者は既に、前日搬入済みです』というネタはどうかと(^^;
 笑っちゃったけどさぁ。

 詳細につきましては、既に他の人も書いているので省きますが、多数の方が参列されていました。
 しかもみんな並ぶのが早いこと、スタッフの捌き方が上手いこと、列の終りには『最後尾』の看板。思わず「新刊はありますか?」と口にしたくなる光景でした。

 葬儀も恙なく進行し、最後に出棺のお見送り。
 ピーカンの真っ青な秋晴れが空一面に広がる中、神妙な顔つきで待機する参列者達。
 そこへいきなり『マツケン・サンバ』ならぬ『ヨネヤン・サンバ』が響き渡り、渦巻く笑い声。
 ヨネヤンを明るく送りだそうと拍手が鳴り響くなかを、厳かに霊柩車は通り過ぎて行きました。

 今回、多くの人と再会しましたが。
「出来れば、こういう形で会いたくはなかったね」
 友人の神妙な表情と共に紡ぎ出された言葉が、印象に残る一日でした。
 

9月26日

 『キスより〜第三章』の主人公、由喜ちゃんの父親も今回は立ち絵があります。

 なんとなく。

 薔○族、サ○ソン、ア○ンはマッチョダンディ〜♪な雰囲気ではありますが(笑)
 
 この絵だと、そっちの方面にも需要がありそうで怖い(;´Д`)
 

9月17日

 午後5時30分。
 家の窓から外を見上げる。
 雨雲はどこかへ消え、青と黄色が混じりあっていた。
 今だ。
 ファンゴルン氏から借りたカメラを持って、自転車を駆る。
 そして………。

 夕暮れの背景写真ゲット(≧∇≦)ノ


 

 ちなみに現在、ファンゴルン氏から借りているカメラは、パナソニックの『DMC-TZ1』。
 個人所有のカメラに比べ、手ブレ補正が効果的に効いているのか、撮影の失敗が驚くほど少ない。
 液晶も大きくて見やすく、コンパクトで持ち運びも便利。起動も速いと良いことずくめなのだが………。
 欠点は、ISO-200の時にノイズが多い事。
 コレに関しては、一眼レフを買うしかないかなぁ…………。

 あと、最近気づいたこと。
 どうも今の髪型にしてから、私の存在はやたらと目立つらしい。
 夕方、良い風景を探して街中を右往左往していたわけですが。
 もしかして、不審者に見えたかしら…………_| ̄|○
 

9月16日

 私が書いたシナリオの主人公は、今のところ全て女性。
 何故かと問われれば、書いていて楽しいから。
 同性のキャラであれば、書くこと自体はとても簡単です。今までの経験の蓄積を元に書けば良いだけですから。
 しかし異性の場合は、基本が空想になります。何を考え、何を食べ、何を話し、何を読み、何を想うのか。経験出来ないものは、全て想像するしかありません。
 かといって、自己の妄想だけでは限界があり、現実から乖離する可能性も十分にあります。
 そんなわけで、自分の頭の中に住む『女の子』と、現実の『女の子』の摺り合わせをすべく、地元で開催されている、高校の文化祭へと足を運んできました。
 
 んで。
 行ってはみたものの、とにかく人が多い(;´Д`)
 私は並ぶのが苦手なので、人気の少ないところ選んで右往左往。
 一冊十円の古本を漁ってみたり。
 美術部や書道部で作品を鑑賞したり。
 あと見ていて楽しかったのが新体操。
 なぜかって………。
 教具の輪っかが観客席に飛び込むなど、ハプニング続出(;´∀`)
 一番長くいたのは音楽室でしょうか。
 普段聞くことのないバイオリンの生演奏やピアノの連弾など、約2時間耳を澄ませ聞き入っていました。
 予め演奏プロクラムに目を通していたのですが、特に一番楽しみにしていたのがベートーベンの『月光』ピアノソナタ。
 この曲は『キスより〜』のシリーズで使用しているため、かなりの回数聞いています。
 どれくらい聞いたかというと、ピアノ演奏を鑑賞していて『今、音間違えた』というのが判るくらい(^_^;)
 第一楽章は、ほぼノーミス。 第二楽章でチラホラ間違いが。 第三楽章はというと………。
 実は『キスより〜第四章』に、この第三楽章を使用する予定なのですが、音楽担当のwerewolf氏より『作業難航中』の連絡がありまして、かなりの難曲であることを今更ながらに再確認した次第。

 ちなみに今回最大の収穫物はというと。
 文学部で購入した小冊子三冊。
 何が貴重かって、現役の女子高生が執筆していること。
 つまり、思考や言葉遣いが全て本物(笑)
 私がしていることは、見たことの無い龍を想像で描いているようなもの。これ程ありがたい資料は他にありません。
 実のところ、内容はあまり期待していなかったのですが(失礼)、中身を読んで目が点に。
 小説と共に、幾つか掲載されていた詩、コレが実に素晴らしい。
 言葉の選び方、哲学的な奥深さ。
 とても高校生とは思えない。
 まぁ個人的に、電波の波長が合ったといえば、それまでですが(^_^;)
 どれくらい良いかというと………許可を取りようがないので掲載できないのが残念です。
 他にどんな詩を書いているのだろう。
 全てに目を通したい気もするのですが、どうしたものやら。
 ファンレターを書けば良いのかしらん?
 
 小説のほうはまだ、パラパラと捲って目を通しただけですが、気づいた事が一つ。
 主人公がほとんど男性。
 やはり異性を想像して書くのは、誰でも楽しいことのようです。
 

9月14日

PS2版『痕』は、楓ちゃんが主人公ですか。
 え、違うの?(;・_・)

 

 『キスより〜第三章』の予告ページをチョットだけ更新。
 本当にチョットだけ(^_^;)
 

9月11日

 DVDのパッケ用のCGが出来たので、バナーも作り直し。

 以前と比べて、明るい雰囲気になったような。

 ちなみに『キスより甘くて深いもの 第三章』ですが。
 順調に開発が遅れています……_| ̄|○

 いまの調子だと、配布は10月かな?
 まぁ、冬コミには間に合うでしょう。
( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \
 

9月3日

 油断していましたら、半月ご無沙汰でした。

 まずは、夏コミに来て戴いた方々に篤く御礼申し上げますm(_ _)m
 体験版で、申し訳ございません。
 現在、正規版を作成中ですが、少々手間取っています。
 多分、早くても9月中旬くらいかな?

 夏コミにて販売した『キスより甘くて深いもの 第三章体験版』ですが、一部在庫が余りまして、現在メッセサンオーにて委託販売中です。

 価格は105円になります。数は三十枚くらい。
 なお、体験版は正規版が完成次第、無料公開予定です。

 今回の第三章ですが、DVDパッケージにて販売する予定。
 ちなみに絵はこんな感じです。

 思っていたより、雰囲気が明るくなったわけですが。
 よくよく考えたら『キスより〜』のシリーズは、鬱少なめだったことを、今更ながらに再確認。
 そんなわけで、少々シナリオを修正しています。


 最近、久しぶりに良い映画を観ました。

『時をかける少女』


 どれくらい良作かというと…………。

 私、この映画を観るために十回映画館に行きました(^_^;)

 物語の導入分。
 ストーリィのテンポ。
 シナリオ。
 キャラクターの作り込み。
 友人が恋人へと変化していく過程。
 作品を作る身として、とても勉強になりました。

 昨日も、オールナイトのイベントに参加。
《細田守セレクション 角川アニメナイト》
 まず、細田監督の挨拶の後『時をかける少女』の上映。
 その後、配られたアンケートの質問を、細田監督と渡邊プロデューサーが回答。
 かなりうろ覚えですが、下記のような事を話していました。
 メモを取っていたわけではないので、内容の正確さについては保証出来ません。
 なお、映画内容のネタバレを含みます。


○質問『今回、映画を作った経緯を教えてください』
細田監督(以下、細田)「筒井さんと、マッドハウスの丸田さんと、私の三人で話していた時に、丸田さんが『筒井さんの作品で、映画を作るとしたら?』と、突然聞かれ、私は少し考えた後『時をかける少女かな』と答えたら、『じゃぁ、作ろう』ということになりました」

○質問『なぜ季節を夏にしたのですか?』
細田「何となく決まったんですよね。2004年の段階で、多分完成するのは夏くらいになると思ったので、じゃぁ季節も夏という感じで」
渡邊プロデューサー(以下、渡邊)「春でも間に合いそうだけど、遅れても良いように夏と(笑)」
細田「原作だと冬服ですからね。あと主人公の性格を決めた時に、夏が似合いそうだという理由もありました。初期のシナリオには台風のイベントもありましたが、コチラは途中でボツになりました」
渡邊「何となく、夏の方が良いという直感的なものもありましたね」

○質問『男二人に、女一人という組み合わせは、現実的には不自然だと思うですが』
細田「これは原作にもとづいています。最初、主人公の名前は芳山和子でしたが途中で変更になりまして、それなら男子二人も変えようということになりました。また性格がそのままだと、原作を知っている人は未来人が誰か判るので、性格も根本から変えてみました」

○質問『なぜ功介君はピアスをしているのですか?』
細田「これは、キャラクターデザインを担当した貞本さんのアイディアです。功介というキャラは、学力優秀、スポーツ万能とある意味特徴に薄いキャラでして。各キャラにポイントとなる物を作ろうということで、ピアスを追加することになりました。千昭の場合はリストバンドですね」

○質問『白梅ニ椿菊図について教えてください』
細田「あの絵は、マッドハウスの平田敏夫さんに作成して戴きました。普通なら日本画家に作成してもらうところですが。平田さんは創作力がとてもある人でして。今回は現実に存在しない絵を一から作るということで、お願いしたところ、思った通り素晴らしい絵を画いて戴きました。絵の内容ですが、真ん中に女性の顔、その下にある四つの円は宇宙を表し、その周りを龍がぐるりと囲い、その外周に花が描かれています。ちなみに『白梅ニ椿菊図』という題名は魔女おばさんこと、芳山和子が名付けました。基本的に古美術の世界では、絵画などの名前が不明な場合、その絵を見つけた人間が絵の名前を付けても良い事になっています。多分、どこかのお寺などで見つけて来たのでしょう」

○質問『魔女おばさん(芳山和子)は、なぜ過去のことを憶えているのですか?』
細田「多分、忘れているでしょう。原作ではそういう事になっていますから。ただ、何となく大事な人がいたということを憶えているくらいで」
渡邊「え? そうなんですか? 私はてっきりケン・ソゴルの事を憶えていると思っていましたけど(笑)」
細田「まぁ、その辺は適当ですね。こんなこと言うと、みんな呆れるかもしれませんけど。どうもすみません、こんないい加減なスタッフで(笑)。まぁ、そもそも。芳山和子というキャラクターは、『功介君が好きだと思っていた』『千昭君の事が好きだと思っていた』『両方とも選ばないと思っていた』など、話すことに一貫性がありません。つまり、何を考えているか読めないキャラクターなんですよね。あの時に『昔好きだった人がいた』という言葉も、真実かどうか判らない。その謎めいたところが魅力であり『魔女おばさん』と言われるゆえんです」

○質問『細田監督が女性にお勧めの映画を教えてください』
渡邊「あぁ、細田監督がこれだけで20分くらい語れる質問ですね(笑)」
細田「少し古い映画になりますが、『素晴らしき哉、人生!』という映画がお勧めです。主人公は女性はありませんが是非見てください」
渡邊「一時期、細田さんが周りの人に勧めて、スタッフの中でブームになっていましたね」

○質問『妹は本当に馬鹿なんですか?』
細田「どちらかというと妹の方が優秀ですね。よくあるじゃないですか、兄より弟の方が賢いという話。今回も主人公より妹のほうが優等生で勉強も出来るという設定にしてみました」
渡邊「家の手伝いをしているのも、妹の方ですよね」

○質問『高瀬君は幸せになれたのですか?』
細田「高瀬というキャラは、最初はもっと違うキャラでした。シナリオをつめている段階で少しずつ変わっていって。背も高くし体格も良くして。やられるばかりではなく『お返しにコーヒー牛乳かけてやった』と反撃する自我のあるキャラになりました」
渡邊「だから、やり返されるわけですが(笑)」
細田「あと高瀬は、あの時点で全ての原因が真琴にあると気づいている、唯一のキャラクターなんです」
渡邊「一番鋭いキャラですよね」
細田「よくあの役を松田さんが引き受けてくれましたよね。実は以前『家族ゲーム』というテレビドラマがありまして、その時に主人公の配役は長渕剛さんなんですが、やはり怖い役なんですよね。この相手役として松田さんが出演されていまして、その時の耐えている男の演技が何とも言えず素晴らしくて。高瀬の声優を誰にするか決める時に、真っ先に松田さんの名前が浮かびました。また声を入れる時にも、初めて声を当てる人に指導などして戴き、とても助かりました」
渡邊「質問の内容についてはどうですか?」
細田「最後に時間軸が戻っているので、幸せ(?)になっていると思います」

○質問『今回の女性キャラの中で、誰が一番最初に結婚すると監督は思いますか?』
細田「案外、真琴が真っ先に結婚するんじゃないですか?(笑)」
渡邊「あぁ、そんな気がしますね(笑)」


 以上です。
 一応全部、書き出したつもりですが。
 もし、間違っている部分や、補足する部分がありましたら、ご指摘願います。
 

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